第2回研究会_当日の様子・参加者の声

第二回研究会

第二回研究会 当日の様子・参加者の声

閉会のご挨拶

去る2012年5月25日、NGS現場の会第二回研究会は、無事2+1日の日程を終了しました。参加登録者は449名と第一回の3倍を上回り、研究分野、産学を超えた活発な交流の場とすることができました。
参加者の皆様、協賛いただいた各社様にこの場を借りて深くお礼申し上げます。

第三回研究会の企画もすでに始まっております。多くの方の参加を心からお待ちしています。
ご興味をお持ちの方は今すぐ、現場の会へご登録いただければ幸いです。

NGS現場の会第二回研究会スタッフ一同

2012年6月20日

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当日の様子・参加者の声

  • Togetter(NGS現場の会 第二回研究会まとめ)でも当日の雰囲気を感じていただけます。
    http://togetter.com/li/310293

参加者の声から

緒方法親(東京農工大学)

これまでの現場の会のイベントよりも多くの学生と話すことが出来た。
企業のひととも多く話せた。NGSとの関わり方が多様だった。試薬だったり電気だったりサービスだったり。
構想のすばらしさだけじゃなくてそのうちどれだけが実現可能でどこまでやったのかっていう具体的なところを話せたのが楽しかった。

アセンブラソンのような競争や、あるいは協同のゲームをやってみたい。モニターを付き合わせて手を動かしながら話してみたい。
座敷の二次会が愚痴まじりに問題/課題が出てとても良かった。

上坂将弘(京都大学)

今回のNGS現場の会 第二回研究会にはスタッフとして参加させて頂きました。
参加人数は448名という大規模!それが太陽の塔が睨みつけるホテル阪急エキスポパークに集結しました。

NGSという道具の研究会なので、本当に様々な分野の人がいました。第一回もそうでしたが、こんなにヘテロな研究会はそう無いでしょう。
この集団がしっかり混ざり合える「交流」を目的としたプログラムにより多くの異分野の方々に触れることができました。

3時間に及ぶポスター発表では、会場にビールサーバーが設置され、ビール片手に議論するという学会では見られないシチュエーションを満喫しました。ポスター会場に滝が流れているのは笑っちゃいました。

ポスターの後は、夜の交流会。ポスター発表で知り合えた人とそのままお酒を飲んで話して仲良くなれたのは嬉しかったです。二次会には、またもビールサーバーが登場。深夜まで盛り上がりました。

そして、ワールドカフェ!当初は太陽の塔の下で青空ディスカッションの予定が、あいにくの天気… 残念ながら屋内での開催となってしまいましたが、ワールドカフェ自体は本当に刺激的で、NGS現場の会の目玉イベントって感じでした。

来年も絶対参加したい!そう思える素敵な研究会でした。
参加者の皆様、そしてスタッフの皆様、本当にありがとうございました!

尾崎遼(東京大学新領域創成科学研究科)

今回参加して一番の収穫は,NGSのみを共通として人が集まったことによって,自分が普段行くような学会では知り合うことの出来ない様々な分野の研究者と話す機会があったことでした.私は現在マウスのNGSデータを解析していますが,非モデル生物でのde novoトランスクリプトーム解析にも興味があり,そのフィールドで今戦っている方々の話が聞けて参考になりました.

また,コミュニケーションを促進する仕掛けが目白押しで,引っ込み思案な私でも初めて会った方々に話しかけやすくて嬉しかったです.ビールサーバーが登場するポスターセッション,おすすめポスター,人材発掘フラグ,大きな和室で一同に介する懇親会(二次会),ワールドカフェと,どれもなかなか普通の学会ではないもので,驚きました.

今回出したポスターは研究の成果ではなく,解析ノウハウの共有を目的としたものでした.実際どのくらい需要があるのか不安でしたが,何人かの人に「ためになった」と言っていただき,やはりノウハウ共有は今大切なことだと実感しました.

城本悠助(大阪大学大学院医学系研究科)

2012年5月某日、大阪において開催された「NGS現場の会 第二回研究会」に参加させて頂きました。私は研究会には初めての参加でしたが、ゲノム、RNA、エピジェネティック修飾と多岐にわたる発表がおこなわれており、NGSを用いた解析技術のすべてを学ぶことができる会だと実感しました。

初日には中村昇太先生、寺内良平先生、將口栄一先生が基調講演をして下さいました。中村先生は、ユニークなプレゼンテーションでNGSを用いたメタゲノミック診断法について発表して下さいました。網羅的に感染症の診断をおこなうことができ、NGSが今後さらに普及してきた際には臨床現場にとって非常に重要な診断法になるのではないかと感じました。また、寺内先生と將口先生は、日本にとって非常に重要な課題である、食料問題や海洋環境問題に対するNGSを用いたアプローチ法について発表して下さいました。この他の講演やポスター発表でもNGSの様々な用途について、特に、これからおこないたいと考えていたエピジェネッティクス解析について勉強することができました。

ワールドカフェでは初めは緊張し、あまり発言できませんでしたが、次第に周りの方々のリラックスした雰囲気にとけ込むことができ、様々な解析法の欠点と解決方法について学ぶことができました。また懇親会では真面目な研究の話はさることながら、研究生活におけるくだらない話まで語り合うことができ、本研究会ではとても貴重なことを経験できたと感じました。
最後になりましたが、大会長をして下さった中村昇太先生をはじめスタッフの方々に改めて御礼申し上げます。

今使えるノウハウが今後も有用であり続けるかは分かりませんが,現場の会でできたつながりはかけがえのないものだと思います.次回の開催を心待ちにしています.

山田洋輔(東京大学 大気海洋研究所)

非常に勉強になりました。NGSの現状や活用方法など、多くの参加者の研究への活用例をポスターや口頭発表、直接お話することで勉強することができました。今後の研究に生かしていきたいと考えております。また、素晴らしいプレゼンが多数あり、非常に刺激的でした。とても有意義な3日間でした。

小田有沙(東大・理・生物化学専攻)

NGSを使った多岐にわたる研究に触れ、面白かった。他の研究のNGSの使い方や研究の発想が自由で、自分の凝り固まった考えや狭い視野に気づかされた。
身辺にNGSを使用する人が少ないので、このところ独り解析に悩んでいたが経験者や専門の方々にアドバイス頂きありがたかった。自分と同じようにwet研究者でコンピューターの勉強をしている人も沢山いる事を知り、勇気づけられた。またdry解析を専門とする方々の本音を直に聞くことができて、新鮮だった。

あっという間に3日間が終わってしまって、特にワールドカフェはすぐ時間が経ってしまい物足りないくらいであった。

スポンサーが多く、企業の方々とお話しする機会が多かったので、現在利用させて頂いているシステムの最新情報を聞けたのは勿論、これまで知らなかったサービス等も使ってみたいと思った。NGS入門チュートリアルは初心者にもわかりやすく、これまで独学の知識が多かったが、常識的な感覚を補完された気がする。

さらに、再会を約束する同世代の友達も沢山できたのは嬉しい。
ちなみに、宴会の夕飯は猛烈な競争に負けてほとんどケーキのみだったのは少々残念だが、他にも平成のマリーアントワネットを見つけて友となった。

宮澤秀幸(大阪大学理学研究科)

現在、私は次世代シーケンサーを用いた経験はないが、今後使っていく上で大いに勉強になった。研究会にはドライ、ウェットの別なく、いろいろな分野の人たちが集まり話し合い、現在抱えている問題や、今後考えるべき事柄を率直に語り合っていた。次世代シーケンサーはまだまだ新しい技術で、それで何ができるかということについてはまだ定まっておらず、既に活用している人たちの率直な感想や意見が何よりも求められていたのだと思う。研究手法で集まった研究会に参加したのは初めてだが、議論が盛んに行われてきたのは、次世代シーケンサーが将来の医学・生物学において重要な役割を果たす、と考えられているからだと思う。

主催者に細かいところまで気を配っていただいたお陰で、会を楽しむことができた。

ポスター発表については、発表者の話を直接聞きたいと思うポスターが多く、発表者がいる30分の間に回りきれないのが残念だった。

ワールド・カフェは、私は初めて経験するが、大変有意義だった。NGS経験者同士の会話では、聴いたことのない専門用語も多くあったが、そういったものがあるのかということを学べるだけでも興味深く、また未経験者の質問にも経験者が丁寧に答えてくれたので、勉強になった。この試みは、今後も続けていくべきだと思う。

今井敦子(大阪大学循環器内科)

次世代シークエンサー(NGS)を用いた研究に関して‘現場からの生きた’情報が得られると定評のあったNGS現場の会に初めて参加する機会を頂いた。‘現場からの’情報を、参加者で‘共有する’というコンセプトに多大な期待を寄せての参加であったが、実際にはその期待をはるかに超えるほど、3日間で経験したもの全てが新しく、有意義であった。

まず驚いたのは、人事交流、情報共有に徹底的に重点を置く企画であった。

多くの学会、研究会のような ‘一方通行’の情報提供ではなく、経験値、出身フィールドに関わらず、参加者ひとりひとりが自身の経験、疑問を持ち寄り、和気藹々とした雰囲気で議論できるような機会が随所に用意されていた。

また得られる情報ひとつひとつも、まさしく‘現場から’出た疑問や解決策であり、机上の学問とは全く違った、この会に参加しなければ決して得られない有意義なものであった。

第二に、NGSを用いた研究の‘未来’を皆で考えるというコンセプトにも大変感銘を受けた。NGSという便利なツールを手にした我々が、各専門フィールドでいま何ができるか、今後どんな研究を目指すべきか、という問題提起がセッション中で見受けられ、個人的にも臨床医としていますべきこと、今後目指すべきことを再考する大変貴重な機会となった。

本会を通して受け取った数あるメッセージのひとつは、NGS時代の’融合’の重要性で、基礎・臨床医学、情報、解析、開発など産学問わず各分野の横のつながりの重要性を教えて頂いた。
最後に、大変有意義な本会への参加の機会を下さった会長の中村先生を始めスタッフの方々に深く感謝するとともに、本会の今後の益々の発展を祈念する。

臼山直人(東大コンピュータ科学専攻)

初めてのワークショップ参加だったのですが、非常に充実した時間を過ごさせて頂きました。自分はBioinformaticsでdryなのですが、Wet、Semi-Wetの方とディスカッションさせて頂いて、NGS界隈のダイナミズムを感じました。自分の研究についてもポスターで議論できて、非常に有意義でした。また、企業の方が直接わかりやすい説明して頂いてNGSの技術にキャッチアップできたことは有難かったです。400名を超える参加者の会を非常にスムーズに運営していただいたスタッフの方々、本当にありがとうございました。

菊池裕介(北海道大学大学院農学院)

私が研究対象としているのはいわゆる”モデル生物”ではないため、ゲノムやESTといったデータベースがほとんど整備されていないのですが、NGSの登場により比較的簡単にそれらの配列情報を得られるようになりました。一方で、大量にアウトプットされるデータの処理に手を焼いていたのも事実です。今回参加させていただいたNGS現場の会 第二回研究会では、そのようなデータを実際に解析された方々がその結果だけでなく、前処理・アセンブル・マッピングにおける検討など、解析の過程にも踏み込んで発表されていたこともあり、私にとって非常に有意義な会となりました。

また、今回の研究会ではNGSの進歩のスピードには本当に驚かされ、同時にNGSやそのデータを扱うスキルはあらゆる生物学の分野で必須になると確信しました。しかしながら、私を含むドライ系の作業に不慣れな研究者にとってNGSは未だ高いハードルであるため、プロトコール・データ処理のノウハウを共有するためにも本現場の会のような活動が非常に重要であると感じています。
最後になりましたが、このような素晴らしい研究会を企画いただいたスタッフの皆様及びスポンサーの皆様に厚く御礼を申し上げます。

澤藤りかい(東京大学)

参加している人は皆、気持ちが若くて情熱のある人々だったので、単にノウハウを吸収できただけでなくいい刺激になりました。私はウェット(実験)をメインに研究しているのですが、研究会が終わってここ数日、ひたすらドライの解析をやってます。参加された方々と話していて、バイオインフォマティクスが苦手とか言ってられないと思い、色々とやってみたらハマってしまいました(笑)今回参加して得られた一番の成果かもしれません。

大野朋重(大阪大学大学院情報科学研究科)

NGS現場の会第2回研究会に学生サポート対象者として参加させて頂きました。昨年の第1回研究会に続いての参加でしたが、参加者数、会場の規模共に予想以上に大きくなりNGSの裾野の広がりを感じました。

NGSのデータ解析専門のバイオインフォマティシャンとしてこの研究会に期待していたのは1つには類似した解析を行っている研究者と突っ込んだディスカッションをすること、もう1つは普段あまり接することのないハード面の知識を学ぶことです。

チュートリアルではライブラリ調整からシーケンス原理などのいわばハードウェア部分についても聞くことができ大変勉強になりました。ワールドカフェで多岐に渡る分野の研究者の話を聞いたのも大変刺激的でしたし, ポスター・パラレルオーラルセッションも興味深いものばかりでした。

しかしいろいろな話を聞いているとやはり皆さんもNGSのデータに戸惑いを持っているという印象を受けました。バイオインフォに携わる人間としてその問題の解決に励まなければとの思いを新たにしました。

最後に、大規模なイベントを滞りなく運営されたスタッフの方々、この研究会を実りあるものにしてくださった参加者の皆様に敬意を表するとともに厚く御礼申し上げます。

鹿島 誠(京都大学大学院理学研究科生命科学専攻生物物理教室分子発生学講座)

第三世代以降シークエンサー

第三世代以降のシークエンサーについては論文などで語られている程度の情報しかもっておらず、実際の性能について常に疑問に思っていた。現場の会では企業の方のみならず、ユーザーからも多面的かつまさにリアルタイムの情報を得ることができたのは大きな収穫だった。各シークエンサーの進歩の速さは想像を遥かに超えており、今後実験計画を考える上で、非常に参考になった。

バイオインフォマティシャンとの交流

研究室内にはほとんどバイオインフォマティシャンがおらず、なかなか解析についての踏み込んだ議論が難しい。現場の会での議論は非常に有意義で、文献には書かれていないテクニックや、解析の体験談など貴重な情報を共有することができた。

配列特異的シークエンスエラー

今回の現場の会で一番印象に残った話題である。今まで、シークエンスエラーはランダムに起こるものと思い込んでいたので、衝撃を受けた。シークエンスエラーと、昨今のロングリード化とがあいまって、マッピングが難しくなっているという声もよく聞いた。他にもエラーを含むリードのアセンブルの難しさなど、今後配列特異的なシークエンスエラーを意識して、解析を進めていく必要性を強く感じることができた。