第2回研究会_ランチョンセミナー

第二回研究会

第二回研究会 ランチョンセミナー

1日目 2012年5月24日・木曜日 12:30-13:30

「GS FLX+/Junior system ; Long read 能力の活用」

ロシュ・ダイアグノスティクス株式会社
鈴木 克典

2003年、ヒトゲノム解読宣言の後、ゲノム解析は新たな時代を迎えました。パーソナル医療の確立に向けてヒト個人ゲノムの解析が求められ、それまでの電気泳動によるシークエンサーよりも迅速で安価にゲノムのリシークエンスを可能とする新たな技術が待ち望まれました。
Roche 454 Life Sciences社は、そのような期待の中、2005年に次世代シークエンサーとしては先駆けとなるGS20の販売を開始しました。従来の大腸菌を利用した1サンプルずつのクローニングから、大腸菌を用いない大規模並列クローニング方式が採用され、1回のランニングで数万本のDNA塩基配列情報(リード)を得られるようになりました。その後、GS20はGSシリーズとして発展と改良が重ねられ、販売開始からの6年間で得られるリード長を約8倍に進化させ、新型機種GS FLX+として2011年7月に販売開始されるに至っております。また、次世代シークエンサーでは初めてとなるパーソナルタイプの機器 GS Juniorも2010年7月より販売を開始しております。
これらGSシリーズの大きな特徴は、正確性の高いロングリードが得られる点に有ります。GS FLX+では約700bp、GS Juniorでは約450bpの正確性が高いリードを得る事ができます。この特徴は、DNA塩基配列情報を元にした種々の解析をより容易にするという意味においても、様々な分野の研究で活用されております。
本セミナーでは、GSシリーズのシークエンサーの原理、各機種の特長を始めにご紹介させていただき、応用例、特にロングリードの利点が生かせるde novoゲノム解析、de novo cDNA解析、そして、次世代シークエンサーによる変異解析手法などを中心にご説明させていただきたいと思います。
2日目 2012年5月23日・金曜日 12:00-13:00

「半導体センサーチップが可能にする、シーケンサの未来形。」

ライフテクノロジーズジャパン株式会社
マーケティング 熊井 広哉

半導体センサーチップ上の無数のプロトンセンサーにより、シーケンシング反応を蛍光標識、光学システム不要で直接検出する新しいシーケンサ「Ion Personal Genome Machine(PGM™ )シーケンサ」は、リード長200bpで、1Gbのシーケンスを、わずか4.5時間のラン、10万円以下のコストで可能にしました。また、今後400bpまでのロングリードシーケンスに対応する予定で、de novoシーケンスのための強力なツールとなります。さらに、同じ技術を搭載し、プロトンセンサーの集積度を向上させることで、わずか1日、1,000ドル程度のコストでヒトゲノムを1ランで解読するまでのスループットを実現する「Ion Proton™ シーケンサ」を発表いたしました。まず、1ランでヒトエクソーム2サンプルのランに対応するProton Iチップの提供を開始し、その後、1ランでヒトゲノム1サンプルのランに対応するProton IIチップの提供を開始する予定です。
この新しいシーケンシング手法は、精度の高い塩基置換識別能力と配列に依存しにくい安定したシーケンス、高品質なロングリードを提供します。プロトコールは改良を続けており、最新のプロトコール提供により、最適条件でのシーケンスを可能にしています。国内外の最新のシーケンス事例をご紹介いたします。